そとでよ - オタク独女の趣味と資産形成

30代女の趣味と老後資産形成

「カーズ/クロスロード」感想/チックヒックスさん再登場がうれしい。

1は好きすぎて10回くらい見ました。好きすぎて生まれて初めてトミカ買いましたね。10台くらい。2も5回くらいは見たと思います。

ディズニー カーズ トミカ C-12 ルイジ ディズニー カーズ トミカ C-13 グイド お気に入りの車は、タイヤ店を経営しているイタリア車、愛嬌たっぷりのフィアット500のルイジ(CV:ジローラモがハマりすぎ)と、かわいい見た目に反して硬派な職人ぶりと低い声がイケてるグイドの2台です。

カーズ1の2005年から2009年公開のカーズ2を間に挟み、2はどちらかといえばメーター主役の外伝メーターの世界つくり話に近い作りなので、12年を開けてのマックイーン主役の続編ということになります。

同社制作のトイストーリーが1から3までの時間を開けたことで、1を見ていた子供が成長し、3を見て一層感動する効果があったのでカーズもなんとなくその流れを意識してしまいますねぇ。

あらすじ

2005年、無敵のルーキーレーサーだったライトニング・マックイーンも今やベテラン。そんな中、悠々と1位をさらっていった新人(新車?)ジャクソン・ストームの活躍をきっかけに各チーム、ベテランのクビを切り若いレーサーを迎え入れ始める。友人たちが次々に引退していく中、クラッシュ事故から再起を賭けて臨むレースでマックイーンは……

と言った筋書き。ベテランものとしては王道ですね。

スポーツ好きでよく見ていたので、選手の引き際は外野がどうこういう問題ではないとは思いつつ、色々言いたくなってしまうのもファン心理。広島の黒田選手のように、優勝して引退というのが一種の花道ではありますが、誰もがそれをできるわけでもなく、みんなひっそりと引退していくわけですから……

個人的には非常に満足できましたが、ネット上では賛否両論あるようなので、以降詳しく感想を書いていきます。

マックイーンの活躍の軌跡

物語の始まりはマックイーンの試合前の儀式、「僕は早い」とイメージトレーニングをするシーンから。1のファンには嬉しい流れ。

同世代のレーサーと切磋琢磨しながらトップレーサー街道をひた走るマックイーンの活躍が爽快感たっぷりに描かれます。

私はこれが見たかった

新人レーサーとして準優勝に終わった1から、2ではピストンカップを3連覇したトップレーサーになっているマックイーンですが、マックイーンの師匠、ドック・ハドソン役の名優ポール・ニューマンが亡くなったためか、2では1以降のレースの描写がなかったので、これはうれしかったですねー。

もうここだけでも大満足でした。

1では傲慢すぎて友達いないぼっちだったマックイーンが前作のライバル、キングの甥っ子キャル・ウェザースや他の同世代レーサーとじゃれているのを見ると、それだけでホロリときます。

ジャクソン・ストーム登場以降は勝とうと思っても勝てなくなる、仲のいいレーサーたちが引退していく、焦りからのクラッシュなど、見ていて辛くなります。

マックイーンは名レーサーとして活躍したものの、クラッシュ後、復帰のチャンスをもらえず引退を余儀なくされたかつての師、故ドック・ハドソンに我が身を重ね合わせますが、

マックイーンに復帰のチャンスを与えるために、ハイテクトレーニング施設を持った億万長者スターリングに会社を売却し、隠居を決めたオーナーのラスティーとダスティーの思いやりも泣けます。

1では汚い錆取りクリームのスポンサーなんていやだとダイナコ移籍を夢見ていたマックイーンですが、心を入れ替えダイナコのオーナーに口説かれながらも、一途にラスティーズでレーサーを務めあげた12年の信頼がマックイーンを応援してくれたわけで、ここも泣けます。

さて、ルイジとグイドを連れてやってきたトレーニング施設で、若い車に交じりながら女性トレーナーにクルーズ・ラミレスを迎え、復帰を目指すマックイーンですが、若いラミレスとは馬が合わず、無理やり乗った最新機材のシミュレーターで失態を演じてしまいます。当初はファンとしてマックイーンの復帰を応援していた新オーナー、スターリングにも引退を勧められてしまいます。

スターリングは熱心なマックイーンファンなのですが、マックイーンブランドを利用して泥除け販売で稼ごうとしているので、マックイーンがこれまでの栄光に泥を塗りブランド価値を落とすことをよく思っていません。マックイーンは食い下がり、優勝できなかったら引退という条件で1レースだけ猶予をもらいます。

シミュレーションなどの最新のトレーニングではなく、昔ながらの走り込みで成果を上げようとするマックイーンですが、ラミレスと併走しないと速度が測れないばかりに、外で走るのは慣れていないラミレスへの指導で1日をつぶしてしまいます。最初はノリノリでフラッグを振ってるルイジの疲れっぷりがかわいい。

気分転換にと偽名で紛れ込んだアマチュアレース、サンダー・ホローは破壊されずに走っていた車が優勝という、バトル・ロイヤル形式の超危険な裏レース。この過酷なレースを生き残り優勝したのはまさかのトレーナーのラミレス。

思わぬ優勝にトロフィーを持ってウキウキするラミレスですが、練習が思うように行かず焦るマックイーンは、トレーナーにレーサーの気持ちなんてわからないだろうとラミレスに当たります。

傷ついたラミレスは、「自分がトレーナーになるのが夢で努力をしてきたと思うか?」とマックイーンに尋ねます。

ラミレスもかつてはレーサーを夢見ていました。しかし、最初のレースで自分には向いていないと悟りレーサーを諦めたのだと過去を語ります。トロフィーで喜んでいたのはこの過去も関係していたんですね。

行き詰まったマックイーンは、かつての師ドック・ハドソンの足跡を辿る中で、ドックの師スモーキーやかつての名レーサーと知り合い、ラミレスを仮想ストームにして特訓に励みます。

指導方法といい、坊やという呼び方といい、ドックの師匠としてのやり方はスモーキー譲りというのがわかって、それもまたジーンときます。

ドックの現役時代の話を聞き、レースで活躍していた頃の活き活きとしたドックに会いたかったというマックイーン。

レースこそがドックにとって一番大事なものだと思っているマックイーンに対して、スモーキーは50年音信不通だったドックから連絡が来たのはマックイーンと出会ってからだと言い、ドックが送ってきたマックイーンの新聞の切り抜きの数々を見せ、ハドソンにとって一番大切だったのはレースじゃない、君だと伝えるのです。ここも泣けます。

しかし、努力も虚しく、ラミレスに勝つことが出来ないまま、レース当日が来てしまいます。予選にも不参加だったため、最後尾スタートという不利な状況から、クルーチーフにスモーキーを迎え、レースに臨むマックイーンですが、

自身の限界を悟ったマックイーン、レース途中でラミレスにもう一度レーサーになれるチャンスを与えようと思い立ちます。

番号さえ一緒ならどの車が走っても構わないというとんでもルールを利用して、ラモーンに即席でマックイーンと同じ95番をペイントされたラミレスは戸惑いながらも走り出します。

最初はスモーキーがそのままクルーを続けていましたが、マックイーンの方がラミレスのことをよく知っているだろうとマックイーンがクルーに入ります。

レースに怖気付いてレーサーを諦めたラミレスは、不安そうに走っていますが、マックイーンにけしかけられて、トレーナーとしてレーサーを煽って発奮させてきた生意気な性質をレースに活かしはじめ、みるみる順位を上げていきます。

はい、来ました。賛否両論ポイント。

この映画にマックイーンの復活劇を期待していた層にはまず受け入れがたい展開でしょうし、マックイーンがクルーに身を引くのをよしとしても、番号同じでいいなら、ピットストップなしで車交代させる、リレー制始めるチームが出てくるんじゃないの?と、つっこみたくなる気持ちが出て来ます。私は後者でした。

マックイーンと旅する中で学んだ技術がレースに活かされ、ストームのダーティなプレスに、往年のドックを思わせる身のこなしでかわしていくとか、師弟ものとしては王道なんですけどね。

謎の新人投入に実況もざわつきますが、唯一のレース記録があると。昔レーサーを諦めた時のものかなと思わせておいて、サンダー・ホローの優勝記録。あれ、偽名で参加してませんでしたっけ?

ラミレスの優勝後、スターリングはマックイーンの身勝手さを責め優勝できなかったことから引退をちらつかせる一方で、それまでただのトレーナーとして扱ってきたラミレスに手のひらを返し賞賛します。

ラミレスが優勝したことで、レース序盤に走っていたマックイーンにも優勝記録が付き、マックイーンは自分で引退する時期を選べることになり、これまで軽んじられてきたラミレスはスターリングのために走る気はないと言い、きな臭い雰囲気に。

そこにダイナコのオーナー、テックスが現れ、私の元で走ってくれないかとラミレスにオファーし、スターリングからラスティーズを買収する方向で話を進めてハッピーエンド。

ごねるスターリングに「弁護士です」っと颯爽と登場するサリーちゃん、今作は出番が少なかったですが相変わらず素敵です。

スターリングを悪役として描いてるのもちょっと引っかかります。ラスティー&ダスティーがいいオーナーだったというのは差し引いても、マックイーンのファンだったというのは事実でしょうし、クルーズをただのトレーナーとして扱っていたというのも、実際彼女はトレーナーだったわけですし。

すぐに結果を求めるドライさも典型的な金持ちオーナーだなーという感覚だったので、最後は四面楚歌でちょっとかわいそうでした。

その他、お気に入りの点など

チック・ヒックス再登場に全私が歓喜

カーズ3 / クロスロード マテル 1:55 ダイキャスト ミニカー 1パック チック・ヒックス with ヘッドセット / MATTEL 2017 CARS 3 CHICK HICKS WITH HEADSET 【並行輸入品】ディズニー ピクサー Disney PIXAR キャラクターカー 最新 映画

さて、1ではキングに阻まれ優勝経験のない万年2位として、人格者のキングに対して、改心前のマックイーンからスマートさを引いたようなアレな性格が鼻に付く、それでいて何処か憎めないネタポジヴィランのチック・ヒックスさん。

1ではアレな勝ち方ながらも念願のピストンカップを手に入れたものの、2では現役なのか引退なのかもわからず、影も形も見えなかったんですが、まさかの看板番組持ちでの再登場です。

作中、ことあるごとにマックイーンをディスりにディスり、1で勝ったピストンカップをひけらかす、畜生発言のオンパレードはまさにチックさんの真骨頂です。

1での優勝の仕方があれなので、干されてるんじゃないかなと心配していましたが、さすが勝利を第一とするアメリカ、優勝者はそれなりに優遇していただけるようです。

ダイナコのクルー側に転身し、甥の指導に回った人格者のキングとは違って、後進の育成とか全く興味なさそうですし、高校時代演劇部だったという目立ちたがりな性格を考えても、メディアはチックさんの天職なのかもしれません。

ジャクソン・ストームをダシに自分の優勝を語り始めるあたりまったく変わりないようで安心します。

ラジエータースプリングスの面々の出番は少なめでしたが、旅に同行していたルイジとグイドは出番も多く、相変わらずキュートでした。

ルイジとグイドに店の留守を任されて、タイヤをタダで配ってしまうフィルモアと、フィルモアが配ったタイヤを取り戻しに行くサージの様子は、メーターの話を聞くだけでも光景が目に浮かぶようです。

2に出演していた面々で出ていたのはハミルトンとジェフ・ゴードンもといジェフ・ゴルベックくらいでしたね。

新キャラクターの中でのお気に入りはもうダントツでキャル・ウェザースでした。

カーズ3 マテル 1:55 ダイキャスト ミニカー 2パック ボビー・スウィフト #19 & カール・ウェザース #42 / MATTEL 2017 CARS 3 BOBBY SWIFT & CAL WEATHERS 【並行輸入品】ディズニー ピクサー Disney PIXAR キャラクターカー 最新 映画

キングことストリップ・ウェザースの甥っ子として、声優もキングのモデル、リチャード・ペティの息子さんが演じてらっしゃいますが、レーサーとしては叔父にかなわないながらも、いじられポジというんですかね。マックイーンやテックスにからかわれつつも長年ダイナコでレーサーを務めた車柄のよさに癒されました。

トミカから出たら買いたいですねぇ。