Genelife Premiumの性格項目を見て、遺伝子的な生きづらさがわかったので記事にしようと思って詳しく見ていたら、
日本人の7割弱が生まれつきネガティブな性質を抱えていることがわかり、日本人がそもそも生きづらいことがわかりました。何という国民性か!
以下、私個人の結果に触れつつ、日本人全体での出現度にもざっと触れてます。
心的外傷後ストレス障害-低い傾向
PTSDにはなりにくい模様。んー、それなら日に数回あるフラッシュバックを無くしたいのですが……。
日本人の8%がPTSDになりやすい性質を持っています。わりと少ないんですね。
調和性-標準
協調性と似た印象を受けますが、その場に応じて意見を調整したりする能力だそうです。中間管理職的な感じですね。高いと控えめな性格になるそうです。
XBP1遺伝子がGC型CC型だと高くなり、CLOCK遺伝子がAA、AG型だと低くなります。私はそれぞれGC型とAG型で相殺しあってるので標準です。中間管理職とか取りまとめ役は向かないかも。
協調性-高い傾向
ADRB1がCC型だと高くなります。高いらしいです。後述の行動持続性と同じ遺伝子なので、行動持続性が低いタイプは協調性が高く、行動持続性が高いタイプは協調性が低いとも言えそうです。我が道を行くって感じになるからなんでしょうね。
日本人では65%が協調性の高いタイプ。東アジア的集合主義はここから来てるんでしょうかね。
外向性-高い傾向
これも意外。話すのは楽しくて好きなんですけど、人に気を使うくらいなら一人でいた方が気楽なので休みは大概一人です。
COMTがAA型だと低くなり、BDNFがAA型だと高くなり、ND2がAA型だと高くなり、SLC6A2がTA型、AA型だと低くなるようです。それぞれAG、GG、AA(高)、TA(低)で相殺してるように見えるんですが。特別高くもなさそう。
対象遺伝子が多いので、日本人で特別多い性質というものはなさそう。
不確実なことへの恐れ-恐れにくい
あがり症とか人見知りとかと関連があります。 正直、予期不安がかなりあるし手足震えるレベルのあがり症なので、この結果は意外でした。
FYN遺伝子がTT型だと不確実なことを恐れやすいそうです。TC型でした。
日本人で不確実なことを恐れやすいのは35%くらい。そんなに高くないですね。
損害回避傾向-高い傾向
リスクを高く見積もるかどうか、高いとネガティブ。低いとリスクに対して楽観的。
COMT遺伝子がAA型、AG型だと高くなり、FKBP5がCC型と低くなります。COMTがAG型なので高いです。ギャンブルするかしないかとかそのあたりに関係ありそうな遺伝子ですね。
新規性探求-高い傾向
好奇心の強さ、衝動性に関係。DRD4がCC型、HTR2AがAA型、AG型で高くなります。HTR2AがAA型でした。
日本人でどっちも高いタイプは1割くらいしかいませんね。
開放性-低い傾向
好奇心旺盛で新しいものを受け入れやすいかどうか。低かったら保守的ってことですね。GPX1がCC型、CRHR2がAA型だと開放性が高くなります。どっちも当てはまらなかった為、低いです。低いのは1割程度。
GPX1がCC型の方は8割超えてますので、日本人全体では標準以上の方が9割ですね。
行動持続性-標準
ADRB1がGG型、GC型だと継続力が高いようです。CC型だとまあ飽きっぽいってことですね。続くものは続くんですけど。
報酬依存性-標準
報酬とは金銭的な見返りだけではなく、他者からの賞賛なども含みます。スラムダンクの福田なんか、報酬依存性めちゃくちゃ強いと思います。
自分では高いと思ってたので人並みらしく意外。BDNFがAA型、TPH2がTT型TG型の場合、報酬依存性が高くなります。後者が当てはまってました。
日本人で見ると標準的な人が65%で、高い人が1割、低い人が2割くらい。
自己志向性-強い傾向
自己志向性とは自己決定と意志の強さのことで、ADRB1がAA型だと自己志向性が高くなり、目的意識と決断力が高く、責任感が強い傾向にあるそうです。いじめトラウマのせいで出る杭打たれるのがいやなので抑えるようになってしまいましたが、我の強さは自覚があるのであってます。
日本人では8割弱が強い傾向にあるようです。
自己超越性-標準
他人の痛みを自分の痛みのように感じてしまう能力。いわゆるエンパスの人とかこれ高いんでしょうね。3つあるうち1個しか該当しませんでしたので特別高くも低くもないようです。
日本人全体では標準の人が半分を占めます。
支配欲-標準
ドーパミンの代謝悪い人はドーパミンの効果が長く続きやすいので支配的になるそうです。よく言えばリーダーシップがある、悪く言えば横暴。該当なし。
1割の人が支配欲の強い人たちです。人の上に立つ人はこういう人たちなんでしょうね。
疎外感-感じやすい
MAOBのGH230501というところがGG型、GH230502ってところがAA型だと疎外感を感じやすい。2個とも該当。
後述のネガティブ思考と完全に被ってますので、日本人の7割弱が疎外感を感じやすい傾向にあるということに。日本人、生きづらすぎない?
失敗を避ける傾向-やや強い
COMTがAA型、ANKK(DRD2)がGG型だと失敗回避傾向。AG、GGで一つ該当。同じ遺伝子が後述の友人関係や短期的利益に絡んでるのも面白いですね。
自分と似たタイプを友人に選ぶ傾向-標準
類は友を呼ぶ遺伝子でANKK(DRD2)遺伝子がAA型AG型の人は同じ遺伝子を持つタイプに惹かれるそうです。私はGG型なので該当なし。
短期的利益を求める傾向-低い傾向
心理実験の「今すぐ10000円もらうか、1ヶ月後に11000円もらうか?」って奴ですね。1ヶ月後に11000円もらう方が金額的には得なのですが、COMT遺伝子がGG型だと前者をとりがち。私はAG型なので低いようです。これはいい傾向。
社会性-高い傾向
「え、高いの!?」一番びっくりしたかもしれない。ここでいう社会性というのは利己的か利他的かってことみたいです。愛情ホルモンオキシトシン関連の遺伝子ってことで利他的な遺伝子なんですね。
OXTR遺伝子の、GH030501がTG型GG型GH030502がTC型CC型、GH030503がAG型GG型、GH030504がGG型だと社会性が高くなります。それぞれGG、TC、AG、AAで3つ該当。
落ち込みやすさ-落ち込みやすい傾向
ADRA2AがGG型だと落ち込みやすくなります。日本人での出現率は5割くらい。ちなみにこの遺伝子は倫理観とも関連があり、GC、CC型だと落ち込みにくく倫理観が高い傾向。つまりGG型は落ち込みやすくて倫理観低めと。気遣ってあるのか標準ってことになってますし、倫理観は環境の影響も強いとは書いてありますけどね。まあでも日本人の半分はこの性質と考えれば気は楽。
ネガティブ思考-なりやすい
MAOBのGH230501というところがGG型、GH230502ってところがAA型だとネガティブになりやすい。はい、どっちもビンゴ。
ただ日本人の出現頻度で見るとどっちも8割超えてるので、0.8×0.8で日本人の7割近くがこのタイプになるはず。国民性からネガティブなんですね。
神経質-なりやすい
XBP1、CC型だと神経質になりにくい。GC型です。HTR3A、CC型だと神経質になりやすい。CC型です。神経質なのは悪いことばかりじゃないとはいえ生きづらい。
神経質なのは4割くらいです。結構多め。
センチメンタリティ-なりやすい
FYNがTT、TC型の場合、感傷的になりやすい。私はTC型でした。
日本人の8割が感傷的。泣ける!とか感動的!みたいな広告が多いのはこういう国民性も関係してるのかもと思ってしまいます。
ストレスへの反応性-高い傾向
判定に使われている遺伝子2つともバッチリストレス反応高くて「あー」って感じ。納得。
MAOBのGH230501というところがGG型、GH230502ってところがAA型だとストレス反応が高いってまたMAOBである……! よってこれも日本人の7割弱が該当する性質ということに。日本人、生きづら!
恐怖への反応度-遅い傾向
CNR1がAA型の場合、恐怖からの立ち直りが遅い傾向があるということで、ばっちりAA型。怖い夢見た後とか引きずるタイプです。
日本人では7割近くが立ち直り遅いのでこれも特別珍しいものでもない様子。
幸福感-標準
CNR1がTCかCCの場合、幸福感を感じやすい。TTなので標準でした。幸福感じやすいって生きやすそうだなー(無い物ねだり)。
日本人では6割くらいの人が幸福を感じやすいタイプ。羨ましい。
まとめ
私個人のネガティブ因子としては、恐怖からの立ち直りが遅い、ストレスへの反応性が高い、感傷的になりやすい、神経質、ネガティブ思考、落ち込みやすい、疎外感を覚えやすいなどがありますが、
センチメンタリティは日本人の8割、恐怖からの立ち直りは7割、疎外感、ネガティブ思考、ストレス反応は7割弱の人が該当するということで 私固有の性質というのはそれほど多くないことがわかりました。日本人がそもそも生きづらいという。
ただ性格の遺伝による影響は50%ほどと言われていて、残りは環境に左右されます。
ネガティブな遺伝子を持っているからといって、必ずしもネガティブな性格とは限らず、遺伝子を持っていても遺伝子がオンになっていない(働いていない)可能性があるためです。
例えば、MAOAという攻撃性に関わる遺伝子が変異を起こしていると、虐待を受けた経験によって暴力的になりますが、虐待を受けなければ遺伝子の差異による影響は見られないそうです。 犯罪を起こしやすい、攻撃的な遺伝子「MAOA」|初めての遺伝子検査
このような経験や環境要因によって遺伝子のオンオフが切り替わる現象をエピジェネティクスといいます。
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生来は社会性と外向性は本来高かったはずで、環境によってオフになってしまったのかなぁという感じです。オンに戻したいですねー。ネガティブ系もオフにしたいです。
どうも血中のトリプトファンが少ない体質のようなので、赤身肉や豆腐を食べてトリプトファン増やして、セロトニンの分泌を増やしてみようかなと思います。