読んで参考になりそうな人: 高卒認定に興味がある人、受けるけど不安な人
挫折しないで(楽に)合格するが趣旨です。1年半かけてとりました。
ちなみに中高3日の内訳は中学入学式、高校入学式、通信制高校スクーリング(1回で挫折)です。ついでに言えば、中高どころか小5からほぼほぼ行ってないので、前提学力は小4相当と思っていただいて大丈夫です。自分で書いてても笑うしかないようなスペックですね。
高認があるじゃん! 2016~2017年版 (高卒認定試験完全ガイド)
- 作者: 学びリンク編集部,長谷川晴香
- 出版社/メーカー: 学びリンク
- 発売日: 2016/07/11
- メディア: 単行本
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受験の背景
数年前、脱ひきこもりを目指すにあたって、いきなりバイトとか初めても挫折するのが目に見えてたので、就職するにしても進学するにしても高卒資格は必要かなと思って、リハビリがてら受験することにしました。
当時、通信制高校に5年ほど籍だけ置いてたんですが、スクーリングが個人的にきつくて挫折してまして、さらにその時点から単位取り始めても卒業に3年かかるとこだったので、「自分で勉強した方が楽なんじゃないか?」と思ったのがきっかけです。
高卒認定について
高等学校卒業程度認定試験(旧大検)について軽く説明
- 8~10科目合格で高卒と同等程度の学力として認められる
- 年2回実施
- 大学受験に使える
- 履歴書に書ける
- 1科目からでも受験できる
- 科目合格点は40点
- 科目合格はずっと有効
詳細は下記文部科学省のページから。
科目選択
8~10科目と合格科目にばらつきがあるのは科目選択によって必要科目数が異なるからです。
必須:国語、英語、数学の3科目。
社会:世界史AかBから1科目、地理AかB、日本史AかBの4科目から1科目で2科目。
公民:現代社会1科目か、論理と政治経済の2科目
理科:科学と人間社会、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎の5科目のうち、科学と人間生活を含む場合2科目か、科学と人間生活を含まない場合3科目
で計8~10科目になります。
もちろん、8科目が一番勉強する量が少なく済むので、楽して合格したい場合は、
国語、英語、数学、現代社会、科学と人間社会の5科目。
AとBならAの方が基礎的な内容で簡単なので、世界史A。
日本史と地理では地理の方が簡単かつ、地学基礎と範囲がかぶる部分もあるので地理A。
そして、先述の理由から地学基礎を選んでの8科目が一番負担が少ないと思います。得意な科目がある場合は、それを選んでもいいと思います。私はそもそもの授業を受けたことがないので、どれが得意か苦手かもわからない状態でしたが( 一一)
英語と数学は科目的に短期間での対策が難しいので、苦手な場合、早くからの対策が必要だと思います。
受ける前は高校三年分の問題が出るのかなあと思ってたんですが、高1の基本的な問題のみで、場合によっては中学までの勉強で解ける問題も多いので、中学まで勉強得意だった人は余裕があるんじゃないかなあと思います。
挫折しないポイント
頑張らない
40点以上なら合格できるので(一応点数でA~Cの評価は残りますが)、完璧を目指さない。どうしても苦手な科目は最低限40点取れるように単元を絞る。
1科目から受験できる、年2回受けられる、合格科目はずっと有効なので、8科目一気に受験せず、4科目ずつ受けて1年とか、3科目、3科目、2科目で1年半とか、時間をかけてとってもいいと思います。私は本当に数学が絶望的だったので、1年半かけてとりました。
過去問で現状を把握する
科目が決まったところで、過去問題を実際の時間配分(1科目50分)で解いてみて、自分がどの程度できるのか把握することにします。
合格点は40点なので60点取れれば、余裕をもって合格できるんじゃないかなと思います。
過去問は文部科学省のサイトでPDFをダウンロード出来るほか、出版もされてます。
過去問を解いてみた私の感触
国語:文章読解は問題なし。古文漢文対策すれば問題なくいけそう。
英語:中学英語100回音読とかやってたので、なんとなく80くらいとれました。
現代社会:グラフ読み取りや穴埋め問題が多いのでまあ問題なし。
その他の科目も問題を解きなれて頻出問題や用語を覚えれば、短期間でいけるかなぁという感じ。
問題は……
数学:/(^o^)\
分数から二次関数が解けるわけがありません。何書いてあるかもわからないレベルで当時、ホントに絶望しました。
科目別対策
基本的には同じパターンの問題が出題されるので、過去問を解いて頻出問題に慣れるうちに点数上がっていく感じでした。
解説が欲しいなと思った科目は、ブックオフの100円棚で古い本買ってました。古文とか科学とか、世界史などは今更、大幅に要綱変わるってこともないので古い本でも十分です。
こちらのサイトの科目別記事も重要単元がわかって参考になりました。
問題の数学
結局のところ、英語や数学は一夜漬けが通用しない積み重ねの科目なので、自分がわからないところまでさかのぼって、腰を据えてやるしかないんですよね……ということで、ネットで評判をみてしっかり理解できそうな本買いました。
参考書800ページ越え、問題集は1000ページ越え。まあ、分厚いです。ただ本当に懇切丁寧に解説されてますし、小学校高学年の復習からしっかり勉強できます。数学に苦手意識のある人のための本だなぁと思いました。問題集も買いましたが、参考書だけでも充分だと思います。
単元の区切りは学年ごとに順を追う形になっていますが、「式と計算」であれば式と計算1年→式と計算2年→式と計算3年のように、同じ単元を通しでやった方が忘れないうちに覚えられていい感じでした。
あと、私、本来ならゆとり世代なんですけど、高認受ける段階で要綱に図形が復活してて、ゆとり世代で削られてた分まで勉強するハメになって笑いました。
中学英語が終わった後は、当時は語りかけるシリーズの高校数学編が出ていなかったので、白チャート?で勉強してました。
時間が足りなくて、図形と三角比は高校分まで行けなかったので、サインコサインタンジェントあたりの基本的な問題以外はほぼ捨てて、合格点取りました。式と計算はしっかりやったので、その後の就活とかでもまあまあ役に立ちましたが、図形は就活試験でもほぼ出てこなかったので、まあ良かったのかなと。
結果、通信制高校に行くよりはよっぽど簡単に高卒資格が取れたので、スクーリングに通えない人の選択肢として悪くないんじゃないかなと思いました。