独身アラサー女子のグリンチ見た感想です。
- アーティスト: オリジナル・サウンドトラック
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: CD
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英語版では人気俳優のベネディクト・カンバーバッチが声優をしてますが、吹替のみ上映のところが多いので、字幕版見たい方は事前に調べる必要がありそうです。
『ミニオンのミニミニ大脱走』感想
『ミニオンズ』主演のボブ、スチュアート、ケビンは出る?
出ません。ボブはグリンチ本編前のイルミネーションのロゴ演出に『ペット』のスノーボールと登場してます。『グリンチ』本編にはボブの抱いている熊のぬいぐるみが出てきます。
主人公は名無しのミニオン2匹。刑務所の作業所でふざけていたら罰として屋外の過酷な作業所に送り込まれます。
性格的には片方が享楽的で考えなしの典型的なミニオン、もう片方が比較的常識人(※ただしミニオン基準)なストッパー役と言う感じ。
他の囚人の脱走に利用され巻き込まれますが、ワルを愛するミニオン的には脱走を企てる囚人はアリなのでイキイキとついていきます。
ストーリーらしいストーリーもないので感想も特にないのですが、まあミニオンがかわいければそれで良しっていう映像です。
『グリンチ』本編感想
おすすめ客層
- 子供連れ
- 犬好き
感想(ネタバレなし)
子供向け映画としては及第点。イリュミネーション制作だけあり映像的なクオリティは高く見ていて楽しい。フーの村のクリスマスの雰囲気はかわいいですし、グリンチの屋敷の仕掛けも怪盗グルーシリーズを彷彿とさせるので男の子も楽しめると思います。グリンチの飼い犬マックスも健気でキュート。
一方、ストーリー的にはそれほど深みはなく、一回見る分にはそれなりに楽しめますが、大人1人であえて見る理由はあまりないかなという印象でした。
個人的に、イリュミネーション作品にはディズニー・ピクサーほどのストーリー性は求めていなくて、にぎやかな雰囲気が好きなんですが、過去作品と比較しても『怪盗グルー』シリーズや『シング』と比べると原作ありということもあってか、その辺りが弱かったなぁと感じます。
クリスマスアニメ映画としても競合過去作が優秀(『ミッキーのクリスマス・キャロル』とか、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』とか)ですからね……。
感想(ネタバレあり)
村外れに住む毛むくじゃらな緑の生き物グリンチはクリスマスの浮かれた雰囲気が大嫌い。例年の3倍派手にクリスマスを祝おうという計画に我慢の限界を迎えたグリンチは村中からクリスマスを盗んでしまおうと考えます。
一方、村の少女シンディ・ルーは、母子家庭で仕事と育児に追われる母親に楽をさせてあげようとサンタクロースにお願いしようとしています。
という感じで、クリスマスが嫌いなグリンチとクリスマスを心待ちにするシンディ・ルーを交互に描く感じの構成になってます。
ここが良かった点
- グリンチのトラウマの描写
グリンチがクリスマスを嫌いな理由は、子供の頃の辛い記憶を思い出すから。孤児院育ちのグリンチにとって、クリスマスはにぎやかな飾り付けもプレゼントもなく、暖かな家族や料理を羨むばかりの日だったのです。
クリスマスの雰囲気の中で過呼吸っぽくなる描写がリアルでした。
- マックスかわいいよマックス
グリンチは愛犬家でマックスという犬と暮らしてます。このマックスがまあよくできた犬で健気でいちいちかわいいです。
- シンディ・ルーの吹替
子役の横溝菜帆ちゃんの吹替がかわいくてよかったです。
『怪盗グルー』シリーズの芦田愛菜ちゃん演じるアグネスの声がかわいくてめちゃくちゃ好きだったんですけど、ミニオン大脱走ではもう子供の声じゃなくなっていてさびしい思いをしたので……。
- エンディングのシンディ・ルーの母親
グリンチの発明品に家事を助けてもらっております、シンディ・ルーのお願いを叶えてあげたグリンチの姿が描かれていたのがよかったです。
ここがいまいち - グリンチさん、わりとピュア プレゼントはいらない、ママに楽をさせてあげたいというシンディ・ルー、クリスマスを盗まれても誰を憎むわけでもなく、祈り歌いクリスマスを祝おうとするフー村の人たちに心打たれ、謝罪しクリスマスに混ぜてもらってハッピーエンドなんですが、53年もクリスマスをこじらせていたのに、そんなにあっさり心変わりしてしまっていいのか……感が拭えなかったです。 まあ愛犬家だったり、捕まえたトナカイが妻子持ちと知って自然に返してあげたりと、人一倍繊細だからこそ傷つかないために裏切られない(信頼もされない)孤独な道を選んだっていうのはわかるようにはなっているのですが……敗因はグリンチより私のほうがひねくれていたことです。
5点満点で3.8点くらいです。4点以上がもう一回見たい作品なので、1回見る分にはそこそこ面白いけど、2回はいいかなという感じでした。
こういうクリスマス映画って興行的賞味期限が短いのですが、14日公開っていうのは遅くないんですかね。22〜24日の三連休で一挙に稼ぐんでしょうか。
原作は?
1957年出版の児童文学のキャラクターで、アメリカでは国民的なキャラクターなのだとか。
2000年にはジム・キャリー主演で実写映画化もされており、アカデミー賞メイクアップ賞を受賞してるそうです。
グリンチ (吹替版)
もはやジム・キャリーである必要はあるのか。