以前受けたWAIS3について、具体的数値は見せられないとのことだったんですが、数値詳細を入手できたので分析ついでに載せてみます、
心理士さんの診断としては、面談も加味してASD傾向ありとのこと。
全検査IQ:107
IQの平均は100、一説によると日本人はIQ高めで平均105くらいという話もありますが、どちらにせよ、まあ誤差程度には良い結果になりました。この時点では一安心。
- 動作性IQ:108
- 言語性IQ:105
優位な開きがあると発達障害が疑われる、動作性IQ、言語性IQの差も3と小さいです。
ただ、最新のWISC4に準拠したWAIS4(日本では未実用)では言語性・動作性の区分はなくなっており、尺度として適切かどうかは微妙なところですが、ここもまあ安心。
しかし、動作性、言語性を其々もう少し掘り下げてみると……
動作性
知覚統合:116
処理速度:92
言語性
言語理解:109
作動記憶:98
特に動作性IQにおける知覚統合と処理速度の乖離が激しく、24も差があるんですね。ははは。
●「知覚統合」>「処理速度」 差が20ある人 問題点にすぐ気づいたり、「こうやったら上手く行くな」という見通しを立てるのが得意だが、実際にその通りに作業をするのが苦手。自分の理想と、自分で作れる現実に差が出てしまい、落ち込みやすい。 WAIS-Ⅲとは?(2) - 成人ADHDが理想の生活を目指すブログ
すごく覚えのある感覚!
長期スパンの目標ほど達成出来ないです。自分では処理速度を知覚統合と同じ水準(116)だと思っているのに、実際は処理速度は平均以下なのでギャップが生まれるんですね。
下位検査詳細
続いて下位検査。19点満点で評価点10が平均。前後3点まで(7〜13点)が標準範囲です。
動作性下位検査
- 配列:12
知覚統合系
- 完成:10
- 積木:17
- 行列:11
処理速度系
- 符号:5
記号:12
組合:11
積木模様が17点で出現頻度1%未満、つまり、100人に1人レベルで良く、一方、符号が5点で出現頻度は同じく1%未満。100人に1人レベルで悪いです。その差、実に12。
言語性下位検査
言語理解系
- 単語:14
- 類似:10
知識:11
理解:12
作動記憶系
- 算数:9
- 数唱:9
- 語音:11
単語が出現頻度10%以下で10人に1人レベルであること以外は、標準範囲に収まっており、あまり面白みのない結果です。
下位検査全体の平均が11点なので、その前後3点である8〜14点を私個人の標準範囲とするならば、14点の単語も標準範囲に入ることになるので、ここまではそれほどギャップのない能力と言えるかと思います。
問題は積木模様(17)と符号(5)で、どちらも標準範囲からそれぞれ6離れて盛大に逸脱してます。この二つがなかったらいたって平々凡々としているのですが。
符号が低い理由は単純に筆記動作が遅い場合と、執拗な確認など強迫観念的な余計な動作を挟んでいるために遅い場合とがあります。私の場合はただ書き写すだけの補助検査も下位10%なので両方かと。
一説によるとトラウマというかPTSDを抱えていると処理速度系の項目ががくっと落ちるという研究結果もあります。
参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2443729/#!po=48.7342 PTSD/非PTSD、アルコール中毒者/非アルコール中毒者の各種テスト成績を比較した研究。 ワーキングメモリおよび処理速度の結果はTable3を参照。アルコール中毒よりPTSDの有無の方が成績に大きく影響しているという結果。
家庭環境がボロボロだった関係もあり、複雑性トラウマの影響で処理速度が落ちてる可能性はあるので、トラウマ治療で能力上がっていけばいいなぁとは思うのですが……性質把握して悪いところがあまり出ないように心がけたいものです。
具体的にどうしたらいいかっていうのがわからないんですけどね……。
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上の書籍だともっと詳細に項目について知ることができるかもしれません。